学校図書館担当者のための情報館
中学校1年生向け学校図書館オリエンテーション
ここに示したのは一例です。これを参考に各学校の事情に即して実践してください
概要
【目的】
- 図書館の利用の仕方について理解させ、積極的に図書館を利用しようという意欲を持たせる
- 図書館の本は一定の決まり(NDC)に従って並んでいることを確認させる
- 図書館の資料は多様であることを知らせる
【時期】
4月中、なるべく早い時期に実施する
【伝える内容】
- 図書館の働き(「図書館の自由の宣言」を含む)
- 学校司書の働き
- 図書館のきまり(開館日、開館時間、貸出冊数など)
- 貸出・返却の方法
- 図書館サービス(予約、相互貸借、レファレンス)
- 資料の配置
- 蔵書の紹介
オリエンテーションの流れ
Step1 計画(Plan)
- 全体のオリエンテーションの計画を司書教諭と学校司書が打ち合わせをする
- 具体的には学校司書が教科・学級担任と打ち合わせをする
目的、内容・方法、生徒の状況等の確認 - NDCを確認させるための活動(クイズなど)を準備する
- 説明のための資料(スライドなど)を作成する。館内図、利用案内、マナー等
- オリエンテーション時に貸出ができるように準備をしておく
- あいさつをする。学校司書の自己紹介とオリエンテーションのねらいを説明する(資料1)
- 導入(資料1)
クイズ(蔵書数など)
小学校での図書館経験を尋ねる - 学校図書館の利用方法(資料2)(資料3)
借り方、返し方、貸出冊数など
1年間のイベント予定、マナー
NDC(館内図により書架配置の説明)
多様な資料(新聞、インターネット情報など) - NDC確認のための本探しなどの活動(資料4)
絵本の読み聞かせやブックトークを含んでもよい - 自由に読書したり貸出しをしたりする
- 振り返り、まとめ
アンケート記入(資料5) - アンケート結果や事後の行動から
館内でのルールやマナーを理解したか
NDCを理解し本を探せるようになったか - 用意した活動は効果的だったか
- 学校図書館担当者(館長、司書教諭、学校司書、図書主任等)の似顔絵や写真を壁に貼ったりカウンターに飾ったりしておくとよい
- 説明用スライドに教員の似顔絵や写真を挿入すると(事前に要許可)、生徒は親近感を持つ
- 図書館の愛称やキャラクターがあれば紹介する
- 説明には、クイズ形式も含める
- Library NAVIを利用することもできる
- 50分とれない場合は、「5.自由に読書したり貸出をしたりする」時間を調整する
- 蔵書から特徴ある本を紹介するとよい
一番高価な本、一番小型の本、一番古い本 - オリエンテーション後の子ども読書週間などに図書委員会で「読書まつり」を開催して図書館クイズ、読書ビンゴ(資料6),クロスワードなどをする
- 国語の授業として行うこともできる
- ブックトークには多様なメディアの資料を含めるとよい
- 図書委員会向けオリエンテーションをする
Step2 実行(Do)
時間:50分
Step3 評価(Check)
Step4 改善(Action)
次回あるいは次年度に向けて改善する