学校図書館担当者のための情報館
学校図書館にも無線LAN(Wi-Fi)を!
2021年2月17日作成
GIGAスクール構想に向けて、うちの地域でも学校の無線LANの整備がはじまるみたい。
学校図書館にも整備してもらわなくちゃ。
えっ、学校図書館にも無線LANが入ったほうがいいの?
皆さんの学校では今までも、校内の各所をつないだ校内LANでインターネットに接続してパソコンを使っていますね。
さらに、有線ではなく無線でインターネットにつなげるようにするのが、Wi-Fi等の無線LANです。校内のどこにでもノートパソコンやタブレットなどのPC端末を持っていってインターネットにつなげられるのが大きなメリットです。
そうか~。
無線LANが入れば、子どもたちが自分の端末で使えるんだね。
文部科学省は,「すぐにでも,どの教科でも,誰でも」使えるICT活用の次のような学びを目指しています。(『GIGAスクール構想の実現へ』)
・検索サイトを活用した調べ学習で様々な情報にアクセスし、情報を主体的に選択
・文章作成ソフト、プレゼンソフトでの発表や、共同編集での学び合いなど
・一斉学習の場面での、教材提示や双方向的な授業
・デジタル教材を活用し、一人一人の学習状況に応じた個別学習
このような学習では、児童生徒が各自の端末をインターネットにつなげられる環境が必要です。学校図書館がこれからの学習を支えるためには、学校図書館にも無線LANの整備をすることが必要です。
無線LANが整備されていない場所では、一人一台端末を使ったこういう授業ができないということ?
インターネットに繋がらなくても、カメラとか、端末に入れてあるアプリやコンテンツは使えるわよ。
でも、図書資料と併用・比較しながらインターネット検索をしたり、児童生徒どうしや教員がデータのやりとりや意見交換しながらの授業はできないじゃない。
そうなると、学校図書館で授業することが敬遠されていくおそれがあるわよね。
それに、一人一人のニーズに合わせた学びには、ICT活用が有効です。さまざまな個別の支援が必要な子供たちの「心の居場所」ともなる学校図書館に無線LANが整備されていれば、すべての児童生徒が学校図書館にいても自由に学べるし、教員と個別にコミュニケーションをとることもできます。
一人一人の学びを保障するために、学校のどこでもだれでもインターネットを利用できる環境を整備したいですね。
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