選書について

Q.学習用の"セットもの"の図書の見分け方は?

QUESTION

数々出版されているなかで、どの"セットもの"を購入したらよいのか、決めるための目のつけどころがよくわかりません。

ANSWER

購入に際しては、出版社名やカタログの宣伝用の解説で決めてしまうということではなく、書店や展示会などを利用して実際に図書を手にとって選書することが大切です。
最近の傾向として、写真などを多用し、視覚に訴える構成になっている図書が多く見受けられますが、見やすければよいとは言い切れません。掲載されている写真や図説が学習に役立つものであるかなどの視点を持って、一つの章だけでもじっくりと読んでみると自ずと答えが見えてきます。図書の内容がわかる目次がしっかりしていること、索引が付されていることは学習用資料として必須条件です。いくつかのセットを比較することで、選書眼を習得してください。

Q.図書を実際に見て選書する方法は?

QUESTION

"選書は実際に手にとって"とありますが、具体的にはどうすればよいのでしょう。

ANSWER

方法としては、取次会社や書店、出版社が主催する「展示会」に出向く方法があります。これは地域、会期が限られるため、年度初めに確認が必要です。次に、規模の大きな書店や取次会社、出版社などに図書を学校まで持ってきてもらう「巡回販売」。1校では難しい場合は数校で協力するとよいでしょう。より多くの図書を手にとれる方法として取次の各営業所での「店頭選書」を書店を通してお願いすることも可能です。また、国際子ども図書館の児童書研究資料室や銀座の教文館ナルニア国では近刊1年分の児童書をまとめて一覧できます。実際に見て確かめる方法を、工夫してみてください。
選書の方法やツールについては『学校図書館メディアの選びかた』(高橋知尚・著、全国SLA刊)が参考になります。

Q.英語資料の購入準備、何をしておけばいい?

QUESTION

小学校では英語教育が本格的に実施されます。どんな資料を準備すればいいですか?

ANSWER

どんな資料を準備すればよいかは、教科書を使っての授業が開始されて、ようやく明確になってくると思います。拙速な準備にならないようにしましょう。英語教育に関わる教員や担当者と広く相談しながら進めることも大切です。
教科への対応だけではなく、英語活動、多国籍の児童への対応も、考えなくてはなりません。
英語の資料のほか、多言語の資料や、CD付きの資料の購入も視野に入れて、環境整備を計画的に行いましょう。まずは、日本語訳が刊行されている外国語絵本や外国語訳されている日本の絵本などの購入がお勧めできます。
「学校図書館速報版」では、英語の資料は837(837.7)英語読本の分類記号を付して掲載していますので、選書情報として活用してください。