全国学校図書館協議会コンピュータ・ソフトウェア選定基準

1996年6月10日
全国学校図書館協議会
本会が行う学校図書館向きコンピュータ・ソフトウェア選定の基準を次のように定める。

一般基準

1.内容

ソフトウェアの内容は、学校における教育課程の展開に寄与し、児童生徒の学習活動や健全な教養の育成、レクリエーションに役立つものであるか。
詳細については、全国学校図書館協議会図書選定基準を準用するものとする。

2.操作性

  1. 使い方について詳しい指導がなくても使いこなせるか。
  2. 分かりやすいマニュアルでソフトウェアを操作できるか。
  3. メニュー画面から容易に希望する画面に移ることができるか。
  4. 画面のアイコンやボタンは、カーソルやマウスで容易に選択できる大きさか。
  5. 操作途中のどの場面でも、すばやく容易に終了し、また、開始できるか。
  6. キーを不用意に押しても、トラブルが生じないか。
  7. 操作に対し反応が速く、画面に表示や音声による応答が速いか。

3.機能

  1. キーボードだけでなく、マウスでも操作できるか。
  2. キー入力は、キーを押した回数だけ正確に反応するか。
  3. 必要なとき操作方法を説明するヘルプ機能があるか。
  4. 誤った操作をしたとき、その誤りを知らせてくれるか。
  5. 間違った入力をしたとき、容易に修正できるか。
  6. 利用者が希望する表示順序や速度に変更することができるか。
  7. 利用能力に合わせてレベルを選択できるか。
  8. 印刷機能があるか。
  9. 音声機能があるか。

4.プログラミング

  1. インストゥールの操作は簡単か、または、インストゥールせずに起動できるか。
  2. ソフトウェア起動時のタイトルやクレジットの表示時間は、不必要に長くないか。
  3. プログラムは、欠陥(バグ)がなく、スムーズに動作するか。

5.グラフィックおよびサウンド

  1. グラフィックおよびサウンドは、必要な場面で適切に使われているか。
  2. グラフィックおよびサウンドは、理解しやすいよう作られているか。
  3. グラフィックは、適切な大きさで鮮明であるか。
  4. サウンドは、音質が明瞭で、音量は適切であるか。
  5. グラフィックは、児童生徒によって意味があり、楽しめるものであるか。
  6. グラフィックおよびサウンドは、教育的観点からみて逸脱していないか。

6.マニュアル

  1. 分かりやすいマニュアルが添付されているか。
  2. 動作環境が明示されているか。
  3. 基本操作方法がきちんと書かれているか。
  4. ソフトウェアについての問い合わせ先が明示されているか。

7.価格およびメンテナンス

  1. 価格は内容から判断して適切であるか。
  2. バージョンアップ版は、低価格で容易に購入できるか。
  3. プログラミングの欠陥(バグ)があった場合、容易に交換できるか。
  4. ディスクなど媒体が破損した場合、交換が可能であるか。

〔以下、部門別基準は検討中〕