課題図書選定基準

1986年9月30日
2004年12月1日改訂
社団法人全国学校図書館協議会

青少年読書感想文全国コンクールの対象図書のうち課題図書の選定基準を次のとおりに定める。

  • 原則
    本会の「全国学校図書館協議会図書選定基準」(1980年9月15日制定)を準用し、さらに次の各項を加えて選定する。
  • 内容に関する事項
    (1) 児童生徒の発達段階に適合しており、楽しい読書体験が得られるものであるか。
    (2) 現代の児童生徒の思考や心情に適合し、多くの児童生徒に興味や関心を持たせることができるものであるか。
    (3) 児童生徒に深い感動や新たな認識をあたえ、豊かな心の成長が図れるものであるか。
    (4) 内容や主題に独創性があるか。またその取り扱いは、時流に迎合的であったり、興味本位のものになっていないか。
    (5) 正義と真実を愛する精神に支えられ、人権尊重の精神が貫かれているか。
    (6) 特に、ノンフィクションについては、事実の叙述が科学的に正確で、かつ主題の取り扱い方が新鮮で、創意や工夫がみられるか。
  • 出版に関する事項
    (1)コンクール実施の前年1月1日から、12月末日までに刊行されていること。
    (2)市販されており、通常の方法で入手可能なものであること。
    (3)増刷が可能なものであること。
  • 図書群の全体および各部の構成に関する事項
    (1)総点数は、18点であること。
    (2)各部ごとの難易度が考慮され、均衡が図られていること。
    (3)各部ごとに、フィクションとノンフィクションの配分が適切であること。
  • [選定の対象としない図書]
    (1)いわゆる「古典・名作」およびそれに類するもの。
    (2)1冊に複数の著作を収めたもの。
    (3)選定対象期間以前に刊行されたものの新装本・再刊本。
    (4)事典・年鑑・図鑑等の参考図書。
    (5)高価な図書。